【労働】3・4院内集会〜派遣労働者に生きる権利を〜


↑発言する民主党菅直人

 3月4日、「格差是正と派遣法改正を実現する連絡会」主催の集会が参議院議員会館で開催され私も参加した。野党からは民主・共産・社民・国民・大地、与党からは公明の議員が参加した。派遣法の問題は既に広く社会に知られるところになっている。最近では、いわゆる「99年改悪」(派遣対象業種の原則自由化)以前に、1985年の派遣法制定段階での問題点も指摘されている。テレビ朝日の「サンデープロジェクト」では、法制定の最終段階で悪名高い「登録型派遣」が滑り込んだ事実を報じていた。
 しかし、国会での状況は一筋縄ではいかないようである。ある議員が報告していたのだが、「この失業情勢で派遣法を改正したら派遣労働者が仕事を失うのではないか」という声があるのだという。本当に呆れてしまう。現行派遣法下において大量失業が発生しているのではないか。派遣業者自身が雇用創出したことなどない。元々あった仕事と企業の間に入り込み、人をモノのように横流ししてピンハネしているだけではないか。
 集会での西谷敏教授講演で指摘されていたが、「中間搾取の禁止」という原則を転覆させた派遣法は、非常に問題があり「やっかい」な法である。すべて直接雇用にすべきである。