【生存】自由と生存の家(仮)

 
↑組合員自身の手で改装中の「自由と生存の家(仮)」


 労働/生存組合の運動は、新自由主義政策のもとで不安定な生存を強いられる人々<プレカリアート>自身が担うものであり、本質的には「救民運動」ではない。私たちには知恵や経験や技術やネットワークがある。想像/妄想し、新しい社会の仕組や思考を構想し、創造してゆく力がある。運動において、この視点が欠如することは案外多い。(歴史を紐解けば民衆自身による自律的で豊かな営為が溢れていることは分かるのだが)
 フリーター全般労組は、昨年の大会で原則的な「労働組合」としての取り組みに加えて、「生存組合」としての取り組みをおこなうことを確認した。その一つが「自由と生存の家(仮)」である。この春の「派遣切り・失業での住居喪失」に対する対応&組合員自身の良質な住居確保&プレカリアートのアートな交流空間を兼ねた「住宅/文化協同組合運動」のようなものである。以下、呼びかけ文。今後、各地に展開するためのファンドづくりのため、カンパを呼びかけている。


 不安定な仲間の生活を支える住宅建設へカンパを住宅部会

 私達フリーター全般労働組合は不安定な生活を強いられている仲間が安心してくらせる住生活環境を獲得するため、住宅建設「自由と生存の家」(仮称)を開始します。

 現在、国内労働者の約20%が年収200万円以下という生活保護基準ギリギリの生活を強いられていると言われています。私たちフリーター全般労組の組合員の場合、この傾向は更に強まり、年収180万円以下の組合員が全体の約2/3を占めています。年収180万円以下とは月収に換算すると15万円以下で生活するということです。派遣やアルバイトで働き、生保基準ギリギリで働く仲間は病気になっても生活のため仕事を休めず、ちょっとした出来事ですぐに生活保護を受けざるを得ない状況になってしまいます。

 この事実は、年末年始に日比谷公園での「年越し派遣村」の活動などを通じていわゆる「派遣切り」問題で広く知られることとなりました。また、失業と同時に住居を失う「ハウジングプア」問題がクローズアップされ始めました。

 私たちは、どうすれば仲間の生活を底上げし、安心して暮らす環境を獲得出来るかを討議した結果、住宅確保の取り組みを進めことを決断しました。住宅費の負担軽減と生存を支えあう仕組みを持った住居が必要と判断したからです。今回着手している物件は新宿区にあるある駅近くの木造2階建てアパート2棟です。この物件は、先の不動産業者さんの所有で1DK×11部屋、各部屋に風呂・トイレもあり、多少痛みはありますが、少し手を入れれば住める状況にあります。可能な限り自分たち自身の手で片付けや改修作業を行い、不動産業者さんにかなりご協力もいただいて、4月1日開設を目指し「自由と生存の家」(仮称)の開設作業を進めています。

この住宅事業は単なる宿所提供に留まらない労働・生活相談機能や文化・交流など支え合い機能をも合わせ持つことも考えています。近い将来、同様の住宅を各地で、様々な方々が立ち上げたいと思えるようなモデルケースにしたいと意気込んでいます。

ただ、本住宅開設には多額のお金が必要です。今は仲間からの出資でなんとか工事を進めている状態ですが、資金不足は否めません私達の趣旨に賛同してくださるみなさんのご協力をお願いします。また、私達の取組みにご協力していただける家主さんも同時に募集していきます。.

●振込み口座:ゆうちょ銀行 記号:10250 番号:48022861

  名義 自由と生存の家実行委員会

○他金融機関からの振込み:ゆうちょ銀行 店名:〇二八 
 店番:028 種目:普通預金 口座番号:48022861 
 名義:自由と生存の家実行委員会

◆お問い合わせ:自由と生存の家実行委員会

〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-16-13 MKビル2階

電話/FAX: 03-3373-0180

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